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ネコ・ログ #51 [c a t a l o g]

  
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  • 衝撃的な誕生で、議論の的となったマンチカンは、背丈は小さいが多くの人から支持されていて「ダックスフンド」「ミニキャット」「フェレット・キャット」など、愛情を込めて付けられた、支持以上に多くのニックネームがある。公式名は「マンチカン」で、有名な映画『オズの魔法使い』から名付けられた。自発的な突然変異の結果、1930年代にイギリスで初めて発見されたと考えられている品種だ。しかし、アメリカで品種が確立されたのは、後に「ブラックベリー」と名付けられた短い足の野良猫が現れた1983年になってからで、その「ブラックベリー」が現在のマンチカンのもととなった。その小さな体型は、ダックスフンドやコーギーにも見られる遺伝子と似た突然変異によるもの。その点がまったく問題ないとみなされてから、TICA〔The International Cat Association〕に認定された。優しく社交的でチャーミングな性格のマンチカンは、いつまでも子猫のようで成長するようには見えないので、新たに「ピーターパン」猫という呼び名も生まれている。
    レイチェル・ヘイル・マッケナ 「マンチカン(チョコレート)」


  • #451│マチ│飼い猫 ──青いホース
    S鴨方面へ歩いている途中で、久し振りにソンちゃんと出会った。相変わらずマイペースのネコで、懐かないけれど逃げもしない。人間には興味がないらしい。その素っ気なさがソンちゃんの個性である。「平凡な猫は、いない」(コレット)のだ。写真を撮っていると見慣れないネコが現われた。脚が短いのでマンチカン(映画「オズの魔法使い」に登場する小人から採られた)種ではないかとソンちゃんの飼主は推理するけれど、家の玄関脇に身を隠しているため、肝腎の下半身が見えない。警戒心が強くて懐かないネコなので、逃げ去らないのは珍しいという。青いホースがネコの顔の前を斜めに過っているが、ピントは左右の目に合っている。右下の器にはキャットフードが入っている。再びソンちゃんを撮っていると、女飼主が干してある洗濯物を手渡して見せる。気に入ったら持っ行って良いという。ウィンドブレイカー(ゴルフウェア)や長袖の縞シャツなど4着も貰ってしまった。彼女の弟が着ていた衣服らしい。

    #452│ドナ│ノラ猫 ── 4丁目の三毛
    中央図書館裏の遊歩道で、川辺のカワセミや公園のネコの写真を撮っているという男性と知り合った。長毛種のロンちゃんの縺れた毛玉を梳かそうとして、バッグから櫛を取り出す。すると前に痛い目に遭ったことがあるのか、尻尾を巻いて一目散に逃げ出す。ロンちゃんは長い毛並みを梳られるのは嫌いらしい。Y中のネコも撮っているという男性の行動範囲は広く、ネコ・マップが描けるのではないかと思うくらい詳しい。彼から4丁目公園に可愛いネコがいると教えてもらう。地面に地図を描いて公園までの道順を示してくれたのだが、方向音痴の気があるので要領を得ない。これから帰宅するという男性に同行して、公園まで案内してもらうことなった。車道の三角州のような小公園、短い遊歩道で左右2つに分かれている。草叢の多い奥の公園に数匹のネコがいた。出合い頭に、鉄柵の外から三毛を撮る。陽が落ちて暗くなっていたけれど(黒目の大きさで、撮影した時の明度が分かる)、初対面で三毛ちゃんが撮れたのはラッキーだった。

    #453│ソラン│飼い猫 ── 魅惑の黒ネコ
    久々に会ったソランちゃんの様変わりに吃驚した。一回りも小さな躰になっていたから。夏毛に生え替わったことを考慮しても、この変化には自分の目を疑う。時間が巻き戻されて子ネコ時代に還ったかのような不思議な気分になってしまいそうだ。「ネコ付箋」を貰ったことのある女性によると、飼主曰く15歳にもなるという。全身真っ黒な黒ネコなのに、この写真では黒い顔に対して首から下の毛並みが茶色っぽく写っている。人間ならば頭髪の薄さや頭髪の色(白髪)、顔の皺や皮膚の張りなどで凡その人の年齢が推察出来るけれど、全身が毛に覆われた哺乳類の齢を外観から見分けるのは難い。周囲を注意深く窺う視線や機敏な動きに異状なくパトロールしている姿に安堵した。それでも女性は高いところへジャンプ出来なくなったと体力の衰えを心配する。加齢と共に筋力が落ちて足腰が立たなくなるのはヒトもネコも同じらしい。四つ足動物の方が二本足よりも強靭なのかもしれないけれど。

    #454│ユイ│飼い猫 ── 都電駅前の三毛
    「ゆいの森あらかわ」図書館への交通機関は都電荒川線(荒川2丁目停留所から徒歩1分)が便利で利便性も高い。町屋駅(東京メトロ千代田線町屋駅、京成線町屋駅から徒歩8分)で下車した場合は都電沿いに三ノ輪方面に歩き、右折して図書館の裏口へ向かった方が近い。徒歩で町屋駅に辿り着いた時は疲労困憊していた。何気なく都電町屋駅停留所裏の狭い路を歩いていると、古びたアパートの前に三毛が待っていた。賢そうな美ネコに遭遇した瞬間、今までの疲れが一気に霧散霧消してしまった。ネコには癒しだけでなく、疲労回復効果もあるらしい。首輪をしているので、飼いネコだと分かる。アパートの住人が飼ってる三毛なのかもしれない。初対面なので少し緊張しているようにも見えるけれど、凛々しく利発そうな表情に魅惑される。懐にくるっと丸めた白い前肢も可愛い。「ゆいの森」へ行く愉しみが1つ増えた。

    #455│サツキ│飼い猫 ── 図書館裏のネコ
    某図書館裏にサツキちゃんがいた。大人しく鷹揚なネコで撮りやすいけれど、毛並みの地味な色合いと相俟って、内面(性格の良さ)までは写真に反映されない。カラーよりもモノクロの方がブログ映えするかもしれない。先日会った時は親交を暖めた後、民家の右奥にある室外機の上で寛いでいた。図書館の周辺には二重面相三毛のイチゴちゃん、灰黒縞ネコのスズちゃん、白黒ネコのゴンちゃんなどがいた。『図書館ねこデューイ』(早川書房 2008)や『ファット・キャット・アート』(エスクナリッジ 2017)を挙げるまでもなく、図書館や美術館などの公共施設とネコは相性が良い。不特定多数の老若男女とネコの交流は癒しと安らぎを齎す。サツキちゃんは地下1階の図書館内で来館者を迎えるデューイのような「看板ネコ」ではないが、図書館の「裏看板ネコ」と呼びたい。

    #456│アス│ノラ猫 ── グランマ・キャット
    中央図書館の車道を挟んだ向かい側には集合住宅が建っている。老朽化して今は無人の廃屋と化しているが、転居して行った住民に見捨てられたネコたちも少なくないのではないか。アスさんはロンちゃんに瓜二つの長毛種。ロンよりも2回りも大きい体躯で、一目見て彼女の親類縁者だと分かる。その後、ノラネコに食料を運んで来たり、世話をしていたネコおじさんからロンちゃんの祖母であることが明かされた。母親はどこへ行ってしまったのだろうか、子供や孫たちは何匹いたのだろうか‥‥という疑問の数々が脳裡に浮ぶ。通りすがりの人が平面的に眺めていただけでは思い至らないノラネコたちの生態が重層的に見えて来る。古い地層を掘り起こして考証する考古学者や古地図を重ねあわせて調査する歴史学者のように。市井のネコたちは黙して語らず、賢明に生きて静かに消えて行く。彼らの生涯を記憶して、記録しようとする人間はいるだろうか。

    #457│ミミ│飼い猫 ──ママになった三毛にゃん
    タバコ屋さんの裏手に3匹のネコがいた。子ネコと呼ぶには大きいし、成ネコにしては小さい。人の気配を察知すると素速い動きで逃げ去るので、個体の特徴を識別出来なかった。ところが、ある日突然3匹の仔ネコが姿を現わした。アビシニアンのように耳の大きな三毛が子供たちを見守っている。今まで子ネコだと思っていた1匹が母親になったのだろうか。それとも新たに貰われてきた母子なのだろうか?‥‥いずれにしても一目散に逃げ出したりしない。母ネコの視線には「私の子供たちに手出しをしたら承知しないんだから」という強い意志が感じられる。目を逸らさず真正面から見つめる。この緊張関係が逆に写真を撮りやすくしている。幸い仔ネコたちがカラスに襲われる心配はなさそうだ。嬰児を捨て去ったり、幼児を虐待死させる人間の親とは雲泥の差である。

    #458│アロ│飼い猫 ── 可愛い仔猫ちゃん
    母ネコ(ミミ)の写真は撮れるようになったけれど、仔ネコたちを撮るのは難しい。被写体が小さい。警戒心が強いので近づけない。瞳に焦点が合わない‥‥ネコの黒い瞳は周囲の明るさによって刻一刻変化する。明るければ針のように細く、暗ければ丸く大きくなる。黒目が大きい方が可愛いく写るけれど、シャッタースピードが遅くなって解像度も落ちる。しかし、仔ネコの瞳にピントが合わないのはカメラ・テクニックの問題ではなさそうだ。女性動物写真家レイチェル・ヘイルの写真集を見ても、仔ネコの瞳は夢見ているように芒洋としている。成長すると目の色が変化するように、黒い瞳も輪郭が整って行くのだろうか。まだ比較的警戒心の少ない1匹だけしか撮れていない。アロちゃんの兄弟姉妹を一刻も早く撮りたいけれど、なかなかチャンスが訪れない。ちょっと焦っちゃう‥‥子ネコ時代は短い。1年で成ネコになってしまうから。

    #459│サト│ノラ猫 ── 塀の外は青い世界
    夕暮れ時にネコ写真を撮っていると、日没後に周囲がブルーライトに照らされたように青く染まる時間帯に出会すことある。昔TVで視た画像‥‥風景画を描いていた外人画家が「ブルー、ブルー」と呟いて、絵筆を措いたシーンや石森章太郎の「ブルー・ゾーン」が思い浮ぶ。「夜明け前と夕焼けの後のわずかな隙に訪れる、辺り一面が青い光に照らされたように見える現象」をブルー・モーメント(blue moment)と呼ぶらしい。「天気が良かった雲のほとんどど無い、または全く無い空気の澄んだ日にだけ現れる」という。7年前に偶然撮れたSFっぽい「ネコ写真」もブルー・モーメントやブルー・アワーやマジック・アワーなどと称される現象によるものなのかもしれない。目隠し塀の前で寛いでいるネコも現実世界から異次元へタイム・スリップしたように見える。「青い世界」のネコは一体どのような光景を見ているのでしょうか。

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    各記事のトップを飾ってくれたネコちゃん(9匹)のプロフィールを紹介する「ネコ・カタログ」の第51集です。サムネイルをクリックすると掲載したネコ写真に、右下のナンバー表の数字をクリックすると該当紹介文にジャンプ、ネコ・タイトルをクリックするとトップに戻ります。ノラ猫や地域猫、飼い猫を差別しない方針で、これまでに延べ450匹以上のネコちゃんを紹介して来ましたが、こんなにも多くのネコたちが棲息していることに驚かされます。今回の常連はソランちゃん。半数以上は初対面〜初撮りしたネコたちです。先日某図書館へ行ったら、祝日だったのに休館日だった。今日は無駄足かと思ったが、絶好のネコ日和となった。図書館裏でサツキちゃんに出会う。T端方面へ足を伸ばすと、数年前に撮ったことのあるロシアンブルーと遭遇。ネコの後を追って行くと、その先に3匹のネコがいた。ノルウェージャン・フォレストキャット風の大柄な長毛種、アメショーっぽい灰黒縞、同じ縞柄のスコティッシュ・フォールド!‥‥3匹とも首輪をしている飼いネコだった。

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    • 記事タイトルの右に一覧リストのリンク・ボタン(黒猫アイコン)を付けました^^

    • オリジナル写真の縦横比は2:3ですが、サムネイルは3:4にトリミングしました

    • 画像周りをプチ・カスタマイズ。外枠を点線から実線に変更して、四隅を丸めました

    • 「ブルー・モーメント」(blue moment)の説明文はウィキペディアからの引用です
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    世界の美しい猫 101

    世界の美しい猫 101

    • 著者:レイチェル・ヘイル・マッケナ(Rachael Hale McKenna)/ 大浜 千尋(訳)
    • 出版社:パイ インターナショナル
    • 発売日: 2015/12/10
    • メディア:単行本
    • 目次:短毛種 / セミロングヘア種 / 長毛種 / エイジアン / オリエンタル / その他の種類 / 索引

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