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スニーズ・コメンツ #46 [c o m m e n t s]



  • 『ピンチランナー調書』では、このジン(引用者註:『洪水はわが魂に及び』に登場する白痴の幼児)の後継者というべき少年「森」(姓ではない、名である)がいよいよ主役となって活躍する。「森」はジンと同様、出生時から頭蓋骨に欠陥をもって生まれ、その部分をプラスチックで覆っている。世間でいうところの知恵遅れの子どもである。/ すでにのべたように、大江氏は現代を核時代してとらえるが、その核時代がかかえこんでいる恐ろしく絶望的な政治状況を、想像力的に、言いかえれば一挙に原理的に、むしろ黙示録的に、すくいとるために、この作品では荒唐無稽な装置をしつらえた。つまり、「森」と、その父親のもと原子力発電所技師かつ被曝者である「森・父」とを一夜にして「転換」させ、現在8歳である「森」と38歳である「森・父」とが、20年ずつ互いに年齢を加減し、「森」は28歳のたくましく沈着な壮年に、「森・父」は18歳の思慮にはまだとぼしい青年に変わってしまうという不思議な出来事を作品の中心にすえるのである。
    大岡 信 「核時代をとらえる想像力の戦いをめぐって」


  • ♭ 猫の寝こと
  • 「猫が物いふ話」「猫の踊 」 は怪談というよりも「奇妙な味」がする。人語を話すネコで思い出すのはサキの「トバモリー」(Tobermory 1911)ですが、漱石の「吾輩」も日本語で文章を綴れるのだから、流暢に言葉を喋ったとしても不思議じゃない。先祖代々ネコ族は話せることを人間には隠している。気が緩んだり、寝ぼけたりして、うっかり言葉を発してしまうというのが真相ではないかしら。
    by sknys (2017-03-07 00:02)

  • ♭ 陶芸用クレパスを使って
  • 陶器のように白いネコのイラストを描いていた女性(Lola Goldstein)のサイトを覗いたら、可愛いカップやティーポットなども作っていました。猫のポットが欲しいけれど、超高いにゃん。
    by sknys (2017-03-13 22:39)

  • ♭ V&A
  • テート・ブリテンの公式サイトにあった「オフィーリア・クイズ」(Ophelia Quiz)は消えちゃったけれど、ザ・ガーディアンで「狂った猫クイズ」を見つけました。モバサムさんも挑戦してね。
    by sknys (2017-03-25 20:14)

  • ♭ 猫名画? ── 予期せぬシッポ
  • ブログの紹介、ありがとう。The Guardianの「Tails of the unexpected: the craziest cat quiz ever」を和訳しました。寡聞にしてスーザン・ハーバートさんの「猫名画」は知らなかったけれど、1995年に「猫のヨーロッパ名画展」を日本で開催‥‥ 『猫の美術館』(美術出版社 1990)や『猫の名画物語』(グラフィック社 1996)など、日本版も何冊か出ていました。
    by sknys (2017-04-17 20:13:35)

  • ♭ Roland
  • おっと、モバサムさん。1987年に英マンチェスターで結成された808 Stateを忘れていませんか?‥‥「Roland 808」に由来する名前のテクノ・エレクトロ・グループです。
    by sknys (2017-04-17 20:31)

  • ♭ シェキナベイベー
  • MY本棚に『現代文学・地平と内景』(朝日新聞社 1977)がありました。夕刊に月2回掲載された「文芸時評」(1975.12~1977.1)です。内田裕也のツイッタ(@UCHIDAYUYA)が面白い。坂本龍一もフォローしている。
    by sknys (2017-04-27 12:25)

  • ♭ なんだ~このかわいい白いのは。でも誕生日ランチの話題です。 ── 京都のネコたち
  • 「ねこの京都」(日本橋三越本店)へ行って来ました。「ふるさとのねこ」と同じく、春・夏・秋・冬の四季4部構成。白ネコ、黒ネコ、三毛、スコティッシュ・フォールド、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、ベンガル種など‥‥京都の飼いネコは気品があって綺麗だった。日本橋に白い子ライオンはいないのかしら?
    by sknys (2017-05-15 23:33:48)

  • ♭ 岐阜県美術館「清流の国ぎふ芸術祭」
  • 立体キューブをカンヴァスに見立てた実験・トリック・アートですね。「耳のないマウス」は死んだ振りしているゾンビみたいで怖そう。草間彌生「わが永遠の魂」(国立新美術館)も大型の絵画シリーズ132点と巨大な花のオブジェのある中央の広いフロアは撮影可でした。スマホで絵画やオブジェを撮っている人や自撮り(セルフィー族)も多い。中年男性に頼まれて、サイケ・フラワーとの2ショットを1枚撮ってあげました。
    by sknys (2017-05-24 19:35)

  • ♭ 夢枕の雪男
  • 「山手レコーズ」の日。雨模様の中、早めに家を出したのに運悪くJR埼京線・池袋駅で人身事故が発生。山手線も止まっていた。遺体がバラバラに散乱したのか、ホームの一部に黄色い規制線が張られ、ブルーシートで覆われていた。飛び込み自殺は消極的な「自爆テロ」なのかもしれない。自己消滅への誘惑。前衛芸術家の草間彌生さんは、私が消えた後も作品は残ると語っている。
    by sknys (2017-05-25 21:32)

  • ♭ なばなの里、薔薇園 再び
  • モネと言えば「睡蓮」が思い浮かびますが、薔薇の絵も描いていました。何の花か判別し難いピンボケ絵画が印象派?‥‥薔薇の名前になっているのだから、何か謂れがあるのでしょう。
    by sknys (2017-05-28 21:12)

  • ♭ エリザベス・リードの追憶
  • 「Pitchfork」にGregg Allmanの追悼記事が載っていた。〈Midnight Rider〉のカッコ良さにシビれ、〈Melissa〉のギターをコピーしたことのある身にとって、彼のヴォーカルを聴くのは忍びない。代わりに大好きな〈In Memory Of Elizabeth Reed〉を動画サイトで視聴することにした(註:MCはグレッグです)。YouTubeの関連動画に女性がギターを弾いているライヴ・ヴァージョンがあった。苦悶と恍惚の表情でSGを弾いているのはララ・クワス(Lara Cwass)という女の子。ヴァーモント大学に通う、まだ十代の学生らしい。8分過ぎからDuane Allmanのパート(前半部分)を弾いています。うるうる。
    by sknys (2017-05-29 未投稿)

                        *

    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第46集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)を加え、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2017/03/01~05/31)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。国内は森友・加計学園と「共謀罪」、国外はミサイル発射や自爆テロ‥‥と胡散臭くて物騒な世の中ですが、本ブログではスーザン・ハーバートの「猫名画」、岩合光昭写真展「ねこの京都」、草間彌生「わが永遠の魂」「山手レコーズ」などで盛り上がりました。3月末に夏目漱石の新聞連載が終了して「吾猫ロス」になっちゃった。海外ドラマ「BONES」(Dlife)が唐突に終わってしまったのも残念です。ファイナル・シーズンは無料で視れるのでしょうか。

                        *


    Ex:El

    Ex:El

    • Artist: 808 State
    • Label: Salvo
    • Date: 2010/02/23
    • Media: Audio CD(2CD)
    • Songs: San Francisco / Spanish Heart (Feat. Bernard Sumner) / Leo Leo / Qmart (Feat. Bjork) / Nephatiti / Lift / Ooops (Feat. Bjork) / Empire / In Your Face (In Yer Face Mix) / Cübik / Lambrusco Cowboy / Techno Bell / Olympic / In Yer Fac (Facially Yours Remix) / Olympic...


    岩合光昭写真展「ねこの京都」

    岩合光昭写真展「ねこの京都」

    • 会場:日本橋三越本店
    • 会期:2017/05/03~15
    • メディア:写真
    • 構成:春 / 夏 / 秋 / 冬
    • 概要:ねこを通して京都を見る。京都の風土に生きるねこを撮影していたら、いつの間にか、敷居が高いと思っていたはずのこの都が、心地よくなっていた。彼らの生き様が古の都の文化を息づかせる。そう、ここはねこが案内してくれた「ねこの京都」。岩合光昭


    草間彌生「わが永遠の魂」

    草間彌生「わが永遠の魂」

    • 会場:国立新美術館
    • 会期:2017/02/22~5/22
    • 主催:国立新美術館、朝日新聞社、テレビ朝日
    • メディア:絵画・オブジェ
    • 構成:わが永遠の魂 / 初期作品 / ニューヨーク時代 1957-73 / 21世紀の草間彌生 / 帰国後の作品 1970-2000 / 展示室外の展示


    現代文学・地平と内景

    現代文学・地平と内景

    • 著者:大岡 信
    • 出版社:朝日新聞社
    • 発売日:1977/05/31
    • メディア:単行本
    • 目次:序詩 銀河とかたつむり / 言葉あるいは日本語を論じた本いくつかをめぐって / 話し言葉の重要性をめぐって / 短篇の見どころをめぐって / 児童文学作品から受けた感動をめぐって / 長篇にえがかれた戦中の青春をめぐって / 文章における虚実ということをめぐって / 随筆あるいは雑文の魅力をめぐって /「事実」の作品と「想像」の作品をめぐって / ...


    ピンチランナー調書

    ピンチランナー調書

    • 著者:大江 健三郎
    • 出版社:新潮社
    • 発売日:1982/03/29
    • メディア:文庫
    • 目次:戦後草野球の黄金時代 / 幻の書き手が起用される / しかしそれらは過去のことだ / すぐに闘いのなかへ入った / 陰謀から疎外されたと感じる /「大物A氏」すなわち「親方」とこのようにして出会った /「親方」の多角的研究 / 続「親方」の多角的研究 /「転換」二人組が未来を分析する /「ヤマメ軍団」オデュッセイア / 道化軍団の上京 /「転換」二人...

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