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F A V O R I T E ー A L B U M S 8 [f a v o r i t e s]

  • TO BE KIND (Young God / Mute 2014) Swans


  • 2010年に復活したMichael Gira率いるNY6人組の3作目。北米以外は新契約したミュートからのリリースとなる。凶悪顔の男たちにLittle Annie、St. Vincent、Cold Specksなどの女性ゲスト・ヴォーカルが華を添える。かつての異端はUSオルタナティヴの王道となった。2CD、2時間以上の超大作で、4面デジパック仕様の「2CD+DVD Edition」にはスペイン・バルセロナで開催されている野外フェスティバル「Primavera Sound」(2013)のライヴDVD(111分)が付いている 160



  • UNDRESS (Last Laugh 2014) Jesca Hoop


  • タイトルやカヴァ・イラストからも分かるように《Hunting My Dress》(2009)のリメイク・アルバム。Guy Garvey (Elbow)、Sam Beam(Iron & Wine)、Willy Mason、Erika Wennerstrom(Heartless Bastards)とデュエット。音数の少ない(服を脱いだ?)アクースティック・サウンドが彼女のヴォーカルを際立たせている。CDはボーナス・トラックとして〈While You Were Away〉を収録。カヴァの画像は白黒だが、実際の紙ジャケは白地にグレーで描かれている 159



  • ALEXANDRE (Slap 2014) Mombojo


  • 北東部ペルナンブーコで結成された5人組の5thアルバム。マンギ・ビートの猥雑さとエレクトロ・ポップの実験性が入り混じったサウンドでブラジル新世代を切り拓く。ポリリズム、ノイズ、アナログ・シンセなどが攪乱された浮游感はStereolabを想わせる。本家Laetitia Sadierが英語詞を歌う〈Summer Long〉、Ceuがヴォーカルで参加している〈Diz O Leao〉、Dengue(Nacao Zumbi)がベースを弾いている〈Cuidado, Perigo!〉 。スリーヴ+プチ・ブックレット(8頁)付き 158



  • MESHES OF VOICE (SusannaSonata 2014) Jenny Hval & Susanna


  • 2009年3月8日、ヘニー・オンスタッド・アーツ・センター(ノルウェー・オスロ)でのライヴ・パフォーマンス。女性2人によるヴォイス、ノイズ、ピアノ、ギター、オートハープ、ハーモニウム、サンプラー、エフェクトにドラムス、ベースという編成で、悪夢のようにダークで妖美なサウンドが渦巻く。アルバム・タイトルの通り、イェニー・ヴァル(Jenny Hval)とスサンナ(Susanna Wallumrøed)のヴォイスは網の目のように互いに絡み合いながら、未知の音像空間を織り成す 157



  • HEATLEAP (Fat Cat 2014) Vashti Bunyan


  • 英国フォークのリジェンド(69歳)による9年振りの3rdアルバム。初のセルフ・プロデュースで、ギター、シンセ、ピアノなどもヴァシュティ自らが演奏している。彼女のハートフルなヴォイスとアクースティック・サウンドに身も心も優しく包まれる。ゲスト陣は控えめだが、35年振りの復活(2005)に貢献したDevendra Banhartがヴォーカルで参加。カヴァ・イラストの「牡鹿の跳躍」《Lookaftering》(2005)の野兎と同じく、娘ウィン・ルイス(Whyn Lewis)が描いている 156



  • RUINS (Kranky 2014) Grouper


  • Liz Harrisがポルトガル・アルジェズール滞在中(2011)にレコーディングしたアルバム。最終曲の〈Made Of Air〉だけは2014年、米ペタルーナの母の実家で録音されている。今までのギターに代わり、ピアノによる弾き語り曲はプライヴェートでありながら、遠いノスタルジーや深いメランコリーの世界にリスナーを誘い込む。気怠い白日夢のようなドローン・サウンドも健在で、野鳥の鳴き声や雷鳴など自然音や環境音の入り混じった心象風景は色の滲んだ印象派絵画のように沁み込む 155



  • CHANT DE RECRUTEMENT (Le Saule 2014) Antoine Loyer


  • アントワーヌ・ロワイエはベルギー仏語圏のSSW。生ギター弾き語り曲で始まるが、表題曲のカッワーリ風ヴォイスに度肝を抜かれる。アクースティック・ギター、タブラ、ハーモニウム、ピアノ、ヴァイオリン、フルート、ベンディル、バラフォン、カリンバ、ベル(cloches)などに女性ヴォーカルを配したサウンドはエキゾティックでソフィスティケート。非電化版エレクトロニカと呼びたくなる。「Bandcamp」で全曲試聴可能ですが、「EL Sur」にリクエストして購入しました 154



  • NIGHT TIME, MY TIME (Capitol 2014) Sky Ferreira


  • ギャスパー・ノエ(Gaspar Nóe)が仏ホテルのシャワールームで撮ったというカヴァ・ポートレイトが鮮烈なデビュー・アルバム。基本的に暗めのエレクトロ・ポップ集で、〈Pritty In Pink〉を想わせる曲やSuicide風のダウナーでノイズ混じりの曲もある。2013年10月にリリースされていたが、日本では入手困難。年が明けて入って来たのは5曲入りEP《Ghost》の付いた2枚組限定盤だった。さらに半年遅れの国内盤は左乳首がトリミングされて〈Omanko〉も削除されてしまった。泣 153



  • DUDE INCREDIBLE (Touch & Go 2014) Shellac


  • インディ・ロックの必殺録音請負人Steve Albini率いる3ピース・バンドの5thアルバム。7年振りの「驚くべき伊達男」は全9曲、33分と短めだが、白ブシャール(Bouchard)のダーク・チョコのように中身が濃い。ギター、ドラムス、ベース、ヴォーカル‥‥贅肉を削ぎ落とした強靭な肉体による舞踏や格闘技を想わせなくもない。「イタグレ犬」から猿にアルバム・カヴァが進化しても硬質・高強度のサウンドは不変なのだ。今回もアナログ盤(LP)には同内容のCDが封入されている 152



  • SALADES DE FILLES (Alceste/Traficom 2014) Jean Claude Vannier


  • 仏音楽界の作曲・編曲家のアルバムは女性シンガー3人を迎えたポップ・ソング集。正統派のAlice、ソウルフルなLaetitia、可愛いロリータ・ヴォイスのIlyaがフレンチ・ポップス、ロック、ラップ、バラード、カリビアン、ブルーズなどを自由奔放に歌う。下手くそな口笛やノイジー・ギターをフィーチャした曲もある。JC Vannierはソングライティングだけでなく、アコーディオン、キーボード、フルートを演奏。サラダ菜に玩具のピアノと白シャツ少女3人を配したカヴァも美味しそう 151



  • THE COMPLETE ODE RECORDINGS (Real Gone 2014) Peggy Lipton


  • Peggy Lipton唯一のアルバムが正規リイシューされた。オリジナル盤(1968)にシングルや未発表音源8曲を追加した全19曲。ソングライティングはPeggyの自作とCarol Kingの提供曲が共に5曲、Laura Nyroのカヴァ3曲なども収録されている。Lou Adlerがプロデュースした60年代後半のウエスト・コースト〜ソフトロック・サウンドは甘酸っぱい記憶を胸一杯に甦らせる。見開き紙ジャケ仕様でブックレット(12頁)も付いている。国内流通盤よりも「輸入盤」の方が安くてお得 150



  • CAROL NAINE (Independente 2013) Carol Naine


  • リオのサンバ・グループに参加していたというSusanna Hoffs (The Bangles)似のSSW、カロル・ナイニ嬢のデビュー・アルバム。どこかの島国の可愛いだけのアイドル歌手とは違って歌は巧いし、高音ヴォイスが耳を擽る。ウーリッツァー、ドラムス、ベース、ギター、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、アルト・サックス、クラリネット、フルートなどのアブストラクト・サウンドがユニークで、この伴奏で良く歌えるなぁと感心します。インディ制作(ブラジル直輸入工場製CD-R?)149



  • MUSICAS PARA CHURRASCO - VOL.1 (Cafune 2011) Seu Jorge


  • ブラジルの肉食系遠藤憲一のドヤ顔カヴァが暑苦しい。ロンドン五輪(2012)の閉会式に次期開催国のゲストとしてMarisa Monteなどと共に登場した「お洒落な男性」(NHKアナは名前を挙げなかった)と言えば、憶えている人もいるでしょう。〈Japonesa〉ではタイトル通り日本語も頻発する。「シュラスコ(串焼き肉)のための音楽」なのに、Seu Jorgeの大好物は「ヤキソバ、ヤキソバ、テカマキ(鉄火巻き)。ヤキソバ、ヤキソバ、カニー(蟹?)‥‥ショーユ(醤油)」なのだ 148



  • SO O AMOR CONSTROI (Independente 2012) Gustavito


  • 遅れて来た「新ミナス派」のGustavo Amaral。デビュー・アルバムには崇高で近寄り難い学究肌のミナス派というイメージを覆す人懐っこいイナタさがある。ギター、ベース、ハーモニウム、マリンバなども弾くギター系のマルチ奏者。Alexandre Andres(フルート)、Rafael Martini(アコーディオン)、Irene Bertachini(コーラス)もゲスト参加。浮游するポリリズムの揺れに身も心も蕩けてしまいそう。仮装集団が草原を練り歩くアルバム・カヴァは〈Nina〉のPVから採っている 147



  • FOSSILS (Yep Roc 2013) Aoife O'Donovan


  • 米マサチューセッツ・ニュートン生まれの女性SSWイーファ・オドノヴァン(と発音するらしい)のソロ・デビュー・アルバム。ペダル・スチールが浮游するオルタナ・ブルーグラス〜アメリカーナ風のアクースティック・サウンドですが、7拍子の〈Beekeeper〉などプログレ感も漂う。彼女は作詞・作曲・歌だけでなく、ギター、バンジョー、ヴィブラフォン、メロトロンを演奏。《化石》という逆説的なアルバム・タイトルらしく、金髪が風に靡くカヴァは怖いけれど、声は可愛いのだ 146



  • SKYLARKING (Ape House 2014) XTC


  • 《Skylarking》(Virgin 1986)の極性訂正版(Corrected Polarity Edition)がオリジナル・カヴァで初CD化された。最新リイシュー盤は米盤(Geffen)に収録された〈Dear God〉(シングル盤〈Grass〉のB面)と差し替えられた〈Mermaid Smiled〉の2曲が奇妙に同居している。花と女と男の陰毛カヴァがメジャー・レーベルから拒否されたのは分からなくもないけれど、四半世紀近くもの間、致命的なサウンド・エラーに誰も気づかなかったなんて‥‥Todd Rundgrenの仕業? 145



  • NVM (Hardly Art 2014) Tacocat


  • ウナギイヌに強力なライヴァル現わる。その名も「タコキャット」。でもタコ(蛸)ではなく、タコス(メキシコ料理)とネコの合体らしい。バンド名が回文で、しかもネコというのだから本ブログ(sknynx)で紹介しないわけには行かない。その音楽が取るに足らないバブルガムだとしても。Tacocatはシアトル出身の男女混成(男1女3)ポップ・パンク・バンド。甘いだけのキャンディではなかった。Nirvanaの《Nevermind》から採ったというアルバム・タイトルも捻りが利いている 144



  • UNITY (Healing Records 2014) Hassan Hakmoun


  • モロッコのグナワ音楽を人口に膾炙したHassan Hakmounの12年振りのスタジオ・アルバム。Hassanのヴォーカルと3弦ベース(Sintir)にギター、ドラムス、フルート、キーボードという編成で強烈にファンク・ロックする。リミックス2曲を含む全12曲70分。《Trance》(Real World 1993)に収録されていた〈Soutinbi〉もセルフ・カヴァしている。渋谷のエル・スール(EL SUR)で買った輸入盤。謝辞欄にはピーガブなどと並んで原田(Takashi Harada)さんの名前もある 143



  • SAY YES TO LOVE (Captured Tracks 2014) Perfect Pussy


  • NYシラキュースで結成されたパンク・バンドのデビュー・アルバム。Meredith Graves(ヴォーカル)、ギター、ベース、ドラムス、キーボードの5人組。全8曲、23分という潔さ。ボーナス・ライヴ・トラック4曲(DL)を加えても32分に満たない。スリップ・ケースにはバンド名の頭文字をデザインした紋章が描かれている(プラケースは「ホワイト・アルバム」みたいなパイパン)。「pussy」には性的な意味もあるが、ガミッチのような「完璧な子猫ちゃん」ということにしておこう 142



  • THE SOUL OF ALL NATURAL THINGS (Asthmatic Kitty 2014) Linda Perhacs


  • Linda Perhacsは米カリフォルニア出身のアシッド・フォークSSW。《Parallelograms》(Kapp 1970)以来、44年振りの2ndアルバムがSufjan Stevensの主宰するレーベルからリリースされた。Chris Price、Fernando Perdomoと共同プロデュース。Julia Holter、Ramona Gonzalez(Nite Jewel)などがゲスト参加。BjorkやMilton Nascimento(Devendra Banhart経由で知った)にインスパイアされたというアルバムはタイトル曲が途中からタンゴ調に変化するなど驚異的! 141


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